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生命保険に関する用語を知ろう:契約について

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この記事では、生命保険関係の用語について説明します。まず初めに、契約者が保険会社へ保険料を払い、特定の出来事が起こった際に保険金等が現れると言う契約全体の流れに関する用語についてです。

保険料

保険契約を結んだ人(契約者)が保証の対価として保険会社に払うお金のことを保険料といいます。掛け金と呼ばれることもあります。また、保険料の決まり方という観点からは、通常の保険料のことを営業保険料と言うこともあります。

保険金

保険では、契約時に定められた特定の出来事 (事故や死亡など) が実際に発生した場合に、保険会社から契約者側にお金が払われます。この払われるお金が保険金です。厳密には、給付金等、別の名称のお金が支払われることもあります。ただ、そうとは言え、保険金と言う言葉が最も基本的です。

保険金額

保険金と言う言葉が、実際に払われているお金を指すのに対し、保険金額という言葉は、仮にお金が払われる場合のその額、すなわち保障額を指します。例えば「Aさんは死亡保障のため保険金額 1,500 万円の保険に加入した。その後、A さんがが死亡したため保険金 1,500 万円が払われた」などというふうに使われます。

支払事由

死亡や入院など、保険金や給付金が払われる特定の出来事のことを、支払事由または給付事由といいます。死亡保険金の支払事由は死亡です。入院給付金の支払事由は細かく定められ、例えば、自然分娩や検査のための入院などは除かれるのが普通です。

契約者と被保険者と保険金受取人

保険会社と契約を結んで、保険契約に関する権利と義務を負う人が契約者です。契約者は、保証に関する権利を持つだけでなく、保険料を払う義務も追っています。

そして、生命保険では、誰かが死亡したり入院したりすると保険金などが支払われますが、その「誰か」という対象となるのが被保険者です。身近にある保険証とは、正確には公的健康保険の「非保険者証」のといいます。「被保険者証」とはつまり、それを持っている人が被保険者であることを証明するものです。

契約者と被保険者は違う人でも構いません。ただ、同じ人であることが多いです。

契約者に指定され、保険会社から保険金を受け取るのが保険金受取人です。受け取るものが年金であれば年金受取人と呼ばれます。

なお、契約者が払う保険料の額は、契約者ではなく被保険者の性別や年齢などによって決まります。

保険料の払方

契約書による保険料の払い払込方法には大きく分けて、一時払と平準払があります。

一時払と平準払

一時払は、保証に必要な保険料全額を契約時にまとめて払う方法です。

対して平準払は、保険料を一定の期間にわたって分割して定期的に払う方法です。平準払は、細かく分けると、年払、半年払、月払などがあります。平準払では、契約時に1回目の保険料を払います。このような保険料の払込方法を払方と呼びます。一時払いの場合の保険料を一時払い保険料、年払いの場合の保険料を、年払い保険料等と呼びます。

保険を途中で解約した場合、戻ってくる保険料・戻ってこない保険料

ところで、契約が解約などで消滅した場合、払い込んだ保険料の一部が返還されるかどうかは、場合によって異なります。

まず、一時払の場合で契約を解約すると、保険料は返還されません。しかし解約返戻金が通常は払われます。

次に、年払の場合、1 年分の保険料を払ってから数カ月後に契約を解約すると、1 年のうち残り数カ月分についてはまだ保障を受けてない状態ですが、その期間に対する保険料は返還されないのが古くからの取り扱いです。しかし、2010 年 4 月以降の年払いの契約については、保険法改定に伴い、解約なので消滅したときには、まだ経過していない数ヶ月分の保険料が返還されるよう、各保険会社が取り扱いを変更しています。取り扱い変更後の年払いを年 1 回払、年一括払などと呼びます。なお、半年払いについても同様です。

保険期間と保険料払込期間

保険契約によって保証される期間、すなわち、支払い事由が発生した場合に保険金等が払われる対象となる期間のことを保険期間といいます。当然、保険期間中に事故などの支払事由が発生すると、保険金が払われます。しかし保険期間が終わってから支払事由が発生しても、保険金は払われません。「保険期間○年の保険」のことを「○年満期の保険」と呼ぶこともあります。なお保証が続く期間が一生涯の場合、そもそも保険期間という概念が契約上はありません。

また保険料が平準払の場合、契約者が保険料を分割で払い続ける期間のことを保険料払込期間といいます。多くの場合、保険期間と保険料払込期間は同じです。しかし、保険料払込期間が保険期間より短いこともあります。逆に、保険の仕組み上、保険料払込期間が保険期間より長いことはあり得ません。

保険年度

保険期間の契約日から 1 年ごとに区切った場合の、それぞれの1年間の保険年度といいます。

さらに、各保険年度の始めを保険年度始といいます。各保険年度の中央を年央と言うこともあります。

主契約と特約と特則

1つの保険契約は、主契約と特約という複数の部分からなることがあります。

主契約とは、言葉の通り、契約の基本をなす部分のことです。特約とは、主契約に付加することで、契約全体の内容を充実させる部分のことです。

例えば「定期保険特約付終身保険」と言う場合、主契約である終身保険に、定期保険が特約として付加された契約になります。保険料は両方の部分に対して契約者がまとめて払い、一方で、保険金についてはそれぞれの部分からそれぞれの支払い事由に応じて保険会社が払うことになります。特約だけに加入することはできません。

特約に似た言葉で、特則という言葉もあります。特則は、保険業界の中で明確な言葉の定義はありませんが、上乗せと言うよりも、契約全体のうち一部を別の内容に置き換えるような例外的な規則を指すことが多いです。例えば、何らかの契約に「低解約返戻金督促」を付加するといった場合、もとの支払い事由などはほぼそのままで、解約返戻金と保険料の水準のみが変更となります。一方、特約と言う場合、主契約に対して、保険金給付金の支払事由を追加して、保険料も追加されるような上乗せの契約分を指すことが多いです。主契約と特約の両方にまたがって1つの特則が契約全体に適用されることもあります。

保険証券と保険約款

保険証券と保険約款は、契約時に保険会社から契約者に必ず渡される重要な書類です。保険証券とは、契約に必要な基本情報として、保険会社の名称、保険商品の名前、契約書の名前、契約日、保険金額、保険料などが書かれた証書です。一方、保険約款とは、支払い事由を含む契約内容などが一通り書かれた冊子のことです。

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